こんにちは！トレーナーの早川です！今回は、思いの外無自覚になってしまっている事がある「脂肪肝」について説明していきます！
「脂肪肝」と聞くと、お酒の飲みすぎが原因と考える人が多いかもしれません。
しかし、近年の研究では、過食や運動不足、そして無理なダイエットによって、お酒を飲まない人でも脂肪肝になるケースが増えています。ダイエットを成功させる上で、この脂肪肝がどれほど大きな壁となるのか、その弊害について詳しく見ていきましょう。
1. 代謝機能の低下
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。肝臓は、体の中で最も大きな臓器であり、食事から摂り入れた栄養素の分解、合成、貯蔵、そして有害物質の解毒など、生命維持に不可欠な様々な役割を担っています。
この重要な肝臓に脂肪が蓄積すると、その機能が低下します。
特にダイエットに深く関わるのが、糖質や脂質の代謝機能の低下です。
通常、肝臓は食事から得たエネルギーを適切に処理し、必要に応じて消費します。しかし、脂肪肝になると、この処理能力が落ち、食べたものがエネルギーとして消費されにくくなります。結果として、脂肪が蓄積しやすい体質になり、ダイエットが停滞する大きな原因となります。
2. インスリン抵抗性の悪化
脂肪肝は、インスリン抵抗性を悪化させる主要な要因の一つです。インスリンは、食事によって血糖値が上昇した際に分泌されるホルモンで、血糖を細胞内に取り込んでエネルギーとして利用したり、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えたりする働きがあります。
しかし、脂肪肝になると、肝臓がインスリンの働きを感知しにくくなる「インスリン抵抗性」という状態に陥ります。インスリンの効きが悪くなると、血糖が効率的に処理されなくなり、膵臓はより多くのインスリンを分泌して血糖値を下げようとします。
この状態が続くと、やがて高血糖状態が慢性化し、糖尿病のリスクが高まります。そして、高インスリン状態は、脂肪の分解を抑制し、蓄積を促進するため、さらに太りやすい体質へとつながるのです。
3. 慢性的な疲労感と運動意欲の低下
肝臓の機能が低下すると、体はエネルギー不足の状態に陥り、慢性的な疲労感や倦怠感を感じやすくなります。特に、脂肪肝の初期段階では自覚症状がほとんどないため、原因不明の「だるさ」として現れることがよくあります。
この疲労感は、ダイエットにとって致命的です。体が重く、疲れやすい状態では、運動をしようという意欲が湧きにくくなります。せっかくダイエットを始めようと決意しても、なかなか体を動かすことができず、運動習慣が定着しないという悪循環に陥ってしまうのです。
4. ダイエットの難易度を上げる「低栄養性脂肪肝」
脂肪肝は、食べすぎや飲みすぎだけでなく、極端な食事制限による「低栄養」でも引き起こされることがあります。これは「低栄養性脂肪肝」と呼ばれ、過度なダイエットによって筋肉が減少し、基礎代謝が低下することで、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなることが原因です。
このタイプの脂肪肝になると、通常のダイエットでは体重が減りにくくなるだけでなく、リバウンドのリスクが格段に高まります。一時的に体重が減っても、リバウンドした際に脂肪ばかりが増え、さらに痩せにくい体質になってしまいます。
脂肪肝の改善がダイエット成功への近道
このように、脂肪肝はダイエットの効率を著しく低下させ、健康にも深刻な悪影響を及ぼします。しかし、脂肪肝は適切な対策を講じれば改善が期待できる病態です。
- 体重の減量: 体重を現在の体重から5～7%減らすだけでも、肝臓に蓄積した脂肪は大幅に減少すると言われています。
- バランスの取れた食事: 特に糖質の過剰摂取を避け、タンパク質を十分に摂ることが重要です。
- 適度な運動: 有酸素運動だけでなく、筋力トレーニングで筋肉を増やすことで、基礎代謝を高め、肝臓への負担を減らすことができます。
脂肪肝の改善は、ダイエットを成功させるための「下準備」とも言えるでしょう。ただ体重を減らすことだけを目標にするのではなく、肝臓の健康にも目を向けることが、結果として健康的で美しい体を手に入れるための確実な道となります。
生涯快適な身体を🏋️
〜 高槻パーソナルジムSmoooth 〜
https://smoooooth-gym.com/
〒569-0086 大阪府高槻市松原町７−１７ IKYビル 201
コメント